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動産評価

-動産評価精通者への道のり-金属加工機械

動産評価

 今回は、機械設備評価として、お客様からのお問合せや実際に動産評価を行うことの多い「金属加工機械」についてご紹介します。

金属を加工する機械設備は、スマートフォンに使われる小さなネジから、航空機のエンジンまで、様々な場面で必要とされます。しかし、「金属加工機械」といっても様々で、目的とする形状や行いたい加工に合わせて非常に多くの種類に分けられています。

金属加工の種類は大きく3種類に分けることができます。

 切削加工:材料を削り取ることで目的の形状にする。
 成形加工:材料に圧力をかけたり、温度変化を与えたりすることで目的の形状にする。
 特殊加工:溶接機を用いて材料同士を接合したり、レーザーなどで切り抜いたりする。

◆切削加工の代表的な機械設備は旋盤やマシニングセンタです。旋盤は回転している加工物に工具を当てることで切削加工を施します。一方で、マシニングセンタは工具を回転させて切削加工を行います。また、自動で工具の交換を行うことができるため、1台で複数の加工を施すことも可能です。

◆成型加工の代表的な機械設備はプレス機やプレスブレーキです。プレス機は加工物を型に押し付けて目的の形に変形させることができ、自動車の車体を作成する際に使われる加工方法です。プレスブレーキは加工物を折り曲げることを目的としており、汎用型といわれる型に押し付けることで加工物を変形させます。

◆特殊加工に使われる機械設備は多数ありますが、放電加工機や溶接機などが含まれます。放電加工機は放電によって生じる熱で加工物を溶かして加工する機械で、超硬合金などの切削加工が難しい加工物の加工に使用されます。溶接機は加工物を溶かして接着する機械で、放電、ガス、レーザーなどの種類があります。

金属加工機械の動産評価では、コストアプローチ、マーケットアプローチ、インカムアプローチの3手法を検討しますが、機械単体での収益を算出することが難しいため、インカムアプローチを用いる場面は多くはありません。また、金属加工機械は機械設備そのものではなく、加工精度等の機能面に付加価値があるため、コストアプローチの結果とマーケットアプローチの結果を慎重に比較検討する必要があります。

実際の機械設備評価では、製造から40年弱経過したプレスブレーキの動産評価をする機会がありました。簿価はすでに1円で計上されているものの、中古取引業者へのヒアリングや情報収集した取引事例を調べてみると、さらに古い機械でもある一定の価格が維持されていることが分かりました。

このように法定耐用年数や通常耐用年数を超過していても、機械設備の性能が損なわれていない限りにおいては、価値が残るということが分かりました。経過年数は動産評価を行う際の一つの基準ではありますが、機械設備の実際の損耗具合や機能面での劣化も大事な要素であることを実感しました。

一言に「金属加工機械」といっても、加工の種類や求められる性能、各個別資産の状態によって、その価値は大きく変わることに留意し、動産評価の際には、その特徴を正しく捉えて評価額に反映することが非常に重要であると思いました。

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