不足する信用余力の補完策 -機械設備の時価評価について-
金融機関においては、既存の取引先について、すでに融資可能な最大限まで融資している場合が多く、不動産担保以外に不足する信用余力の補完策を見いだせていないのが現状です。このようななかで、既存の取引先を改めて評価し、従来では […]
Column
鑑定や評価業務の現場で得られた知見、専門家の視点、実務に役立つヒントなどを、コラム形式でわかりやすくお届けします。
今回は、我々の「食」を支えている、食品加工機械の動産評価についてご紹介します。
食品加工機械は、農産物・畜産物・水産物等の原料を加工処理するための機械設備であり、主に食品工場で利用されています。単体で利用される機械設備もあれば、生産・製造ラインとして様々な機能を有する機械設備が一体的に利用される場合もあります。特に企業独自の製品を製造する場合、食材を特定の形状へ成形・カットが可能となるように機械設備の仕様変更が行われることが多いです。
食品加工機械は、汎用性の高い単体の機械設備を中心に中古市場が形成されていることから、単体の食品加工機械における動産評価では、一般的な機械設備と同様に、コストアプローチとマーケットアプローチの結果を比較検討することで評価額を決定します。


一方で、①企業独自の製品を製造するためにカスタマイズされた汎用性の低い機械設備や②生産・製造ラインに組み込まれ一体として最適化された機械設備群等を評価対象とする場合は、その特殊性から中古市場での流通がほとんどない場合があるため、マーケットアプローチの適用が困難となるケースもあります。
また、第三者への処分を想定した食品加工機械の価値を評価する場合には、汎用性ある機能を備え、故障・不具合等がない機械設備であっても、サイズや重量等が過大となると設置・搬入の可否等により需要者が限定されるため、処分困難と判断し、スクラップ価値相当とみなすケースもあります。
このように、食品加工機械にかかわらず特殊な機械設備であったとしても、その特徴を捉え、再販市場や中古買取市場を分析することは、評価額を決定する上で重要となります。その重要性を理解したうえで今後も動産評価に邁進して参ります。
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