松村 祥一郎
Shoichiro Matsumura
鑑定第一部 主任 / 入社7年目
「自身の判断がお客様の利害に直結するため常に責任と緊張感を伴いますが、一連の業務をやり遂げて感謝の言葉をいただいた瞬間は、この上ない喜びを感じます。試験のために必死に暗記した鑑定理論が、今ではお客様への説得力あるご説明の確かな土台となっています。」
なぜ不動産鑑定士の資格を目指そうと思ったのですか?
不動産鑑定士の仕事は必ず現地へ赴いて実地調査を行うため、もともと車や自転車で出かけることや、様々な街並みを眺めることが好きだった私にとって、フィールドワークとデスクワークのバランスが非常に魅力的に映り、興味を持ったのがきっかけです。
また、せっかく挑戦するのであれば、国家資格の中でもトップクラスの難易度を誇る専門資格を取得し、一生の武器にしたいという強い成長意欲もありました。
数ある鑑定会社の中で、当社で鑑定士を目指そうと考えた理由を教えてください。
当社のビジネスモデルの大きな特徴である「提携鑑定士ネットワーク(鑑定士網)」に魅力を感じたからです。全国各地の優秀な提携鑑定士が作成した多様な鑑定書を、案件担当として数多く目にする機会に恵まれています。実務修習期においても、様々な評価書の書き方やアプローチ方法をリアルに学ぶことができ、非常に大きな成長の糧となりました。
資格取得前と後で、仕事の内容や責任はどう変わりましたか?
資格取得を決意してから論文試験、そして実務修習合格に至るまでに費やした膨大な時間と労力を振り返ると、本当に険しい道のりでした。それだけに、初めて自分自身の名前で鑑定評価書に署名(捺印)をした瞬間は、「ついにここまで到達できた」と非常に感慨深いものがありました。
それと同時に、自分が作成する評価書の一挙手一投足(調査漏れや判断ミス、計算ミスなど)がお客様の利害に直結するため、専門職としての責任の重さを痛感しています。だからこそ、常に心地よい緊張感を持ちながら、妥協のない評価業務を徹底しています。
仕事と両立しながら、どのように勉強時間を確保していましたか?
とにかく日々の「隙間時間」を徹底的に有効活用していました。通勤途中にある公園、お昼休みの公園、そして自宅近くの公園など、特に集中力が必要な暗記科目の勉強においては、様々な「公園」の環境にとてもお世話になりましたね(笑)。
資格取得に向けて、会社からどのようなサポートがありましたか?
私は論文試験に合格した状態で入社したのですが、当時は不動産実務について右も左も分からない状態でした。しかし、周囲の先輩鑑定士の皆さんはいつでも気軽に相談に乗ってくださり、本当に親切にご指導いただけました。
また、実務修習の指導鑑定士の先輩も非常に熱心で、時にはプロとしての厳しさを持って、修習の集大成である「終了考査」が終わるまで徹底的に伴走してくださいました。「実務未経験の私を一人前に育てよう」という、会社の温かい親心のようなサポート体制には今でも深く感謝しています。
鑑定士試験の中で、最も大変だったことは何ですか?
具体的な勉強内容としては、膨大な分量がある「鑑定評価基準」の暗記が最も過酷でした。長丁場の受験勉強の中でモチベーションを維持し続けること自体が大きな挑戦でしたが、最後は「絶対に合格してみせる」という自分自身の“意地”のようなものが、日々の原動力になっていたと思います。
仕事と勉強の両立で、モチベーションはどのように保っていましたか?
「無事に試験を突破し、プロの不動産鑑定士として第一線で活き活きと働いている将来の自分」を、できるだけ具体的にイメージすることです。目の前の苦しい勉強の先にあるワクワクする未来像を思い描くことで、歩みを止めずに進み続けることができました。

実務経験が試験勉強に役立ったと感じた場面はありましたか?
私は実務経験がない状態で論文試験に挑んだのですが、合格後に実務へ就いてみて、その因果関係が逆転しました。受験生時代に「どうしてここまで無理に暗記しなければならないのだろう」と感じていた鑑定理論こそが、実務において最も役に立つ場面が多かったのです。
実際の評価書の中身を深く理解することはもちろん、お客様へのロジカルなご説明や折衝の場においても、勉強した内容がそのまま強力な武器として活きています。
鑑定士資格を取得して、あらためて感じる仕事のやりがいは何ですか?
背負う責任は非常に重いですが、自分自身が窓口となって案件を受付し、一から調査・評価書作成を行い、無事に納品まで全うした際、お客様から「松村さんにお願いして良かった、ありがとう」と直接感謝の言葉をいただけた瞬間は、何物にも代えがたいやりがいを感じます。
鑑定士になったことで、不動産の見方や考え方はどう変わりましたか?
街を歩く際にも、単に不動産の表面的な形状を見るのではなく、「この価格が形成されるための本質的な根拠は何か」を、鑑定士になる前よりもはるかに深く模索するようになりました。この思考の習慣が身についたおかげで、お客様へ評価結果をご報告する際にも、圧倒的な説得力を持ってロジカルに解説できるようになりました。
これから不動産鑑定士を目指す方へ、アドバイスをお願いします
主要科目である「鑑定理論」は暗記量も膨大で非常に大変ですが、特定の科目に偏ることなく、全科目を満遍なく勉強して“苦手科目を絶対に作らないこと”が合格への一番の近道だと思います。また、「演習科目」に関しては、実務のエッセンスが最もダイレクトに活きる科目ですので、実務修習やその後の現場でも大いに役立つはずです。皆さんの努力が実を結ぶことを応援しています。
当社で鑑定士を目指すことの魅力は何だと思いますか?
当社には、社内・提携を含めて極めて豊富な評価実績(データ)があること、そして何より、社内の先輩鑑定士の方々が誰もが親切に、かつ的確に指導してくれる環境があることです。実務未経験からでも、着実に質の高い実務経験を積み重ねることができます。
また、入社後早い段階から実際のお客様を担当させていただけるため、直接のコミュニケーションや折衝を通じて、鑑定評価の本質的なプロセスを非常にスピーディに鍛え上げることができる点も、当社ならではの大きな魅力だと確信しています。
