棚卸資産の事業資産評価 ― 実在性・商品性・販売可能性を踏まえた在庫単位評価
事業譲渡に伴い、製造業における棚卸資産の評価が必要となりました。
Cases
事例
お客様は、海外子会社を含む複数国の製造拠点に設置された工場設備について、財務報告および監査対応を目的とした公正価値の把握を必要としていました。
お客様は、海外子会社を含む複数国の製造拠点に設置された工場設備について、財務報告および監査対応を目的とした公正価値の把握を必要としていました。対象設備は日本・アジア・北米に分散し、用途特化性の高い製造ラインを含む構成でした。
しかし、各国における中古市場の成熟度や流動性は大きく異なり、現地規制や撤去制約、輸出入規制など制度的制約も多様でした。
単一国内の評価ロジックをそのまま適用することは適切ではなく、グローバル整合性を担保した評価枠組みの構築が求められる案件でした。
まず、FMVとFLVの概念を明確に定義し、正常市場前提と短期処分前提の差異を構造的に整理しました。
コストアプローチを基軸とし、
・物理的劣化
・経済的退化
・機能的退化
を検証。稼働率や収益寄与度との整合性も確認しました。
二次市場事例やオークションデータを参照し、市場参加者の行動を推定。さらに、各国の現地エンジニアおよび中古機械ブローカーへのヒアリングを実施し、
・市場流動性
・解体費・輸送費
・輸出規制等の実務的制約
を確認しました。
各国ごとの評価ロジックを単に並列するのではなく、仮定・前提・情報源を明示したうえで統合し、FMVとFLVのレンジ差異について、なぜその水準となるのかを構造的に説明可能なレポートとして再構成しました。
国別評価ロジックのばらつきを統合し、FMVとFLVの差異を合理的に説明できる体制を構築。
監査法人に対して判断プロセスと情報源を明示することで、説明可能性と透明性を確保しました。
本件では単なる価格提示ではなく、「なぜそのレンジとなるのか」を説明できる評価枠組みを構築したことが最大の成果です。
本件は、弊社において、グローバル対応力、動産評価の高度専門性、評価概念整理力、監査対応力、複数国統合マネジメント力を象徴するフラッグシップ事例となりました。
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