Cases
事例
証券化鑑定
― バリューアッド型投資における将来シナリオ評価
証券化スキームにおける不動産投資では、取得時のみならず、期中評価や売却時に至るまで、第三者による鑑定評価が重要な役割を担います。
背景
証券化スキームにおける不動産投資では、取得時のみならず、期中評価や売却時に至るまで、第三者による鑑定評価が重要な役割を担います。
本件は、築古レジデンスを取得後にセットアップオフィスへ用途転換する、いわゆるバリューアッド型投資案件でした。未竣工・計画段階の事業を前提に、将来キャッシュフローをどのように設定し、その合理性をどのように説明するか。投資委員会や金融機関への説明責任を伴う中で、将来シナリオの妥当性を第三者として示すことが求められました。
ご依頼内容
- 用途転換計画を前提とした不動産鑑定評価
- 将来キャッシュフロー(CF)の設定および検証
- シナリオDCFによる現在価値の算定
当社の対応
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当社では、まず対象物件の現況分析とマーケット調査を実施。
用途転換後の賃料水準、稼働想定、改修コスト、リーシング期間等について複数シナリオを設定しました。
そのうえで、
・DCF法を中心とした将来収益分析
・各前提条件の合理性検証
・市場データとの整合性確認
を行い、シナリオ別の現在価値を算定。
さらに、評価プロセス・前提条件・リスク要因を明示することで、金融機関や投資家に対して再現性と説明可能性を備えたドキュメンテーションとして取りまとめました。
単なる価格算定ではなく、「将来計画の合理性を構造的に示すこと」を重視した評価を実施しました。
解決した課題
将来シナリオの前提条件と価格形成の関係が明確になったことで、投資判断における論点が整理されました。投資委員会での意思決定、金融機関への説明、LTV設定やExit戦略の検討において、共通の前提に基づく議論が可能となりました。
本件では、「計画の妥当性をどのように第三者として示すか」という課題に対し、再現性と説明責任を備えた評価を提示することで、判断局面を支える役割を果たしました。
