事例紹介

食品工場における機械・設備600 点の評価

案件概要

クライアント・部門 金融機関
サービスメニュー 動産評価
業務内容

事業者の運転資金ニーズの増加に対応するため、在庫・売掛金・預金等を一体化させたABLスキームが浸透してきているなか、機械設備のみを担保とされている場合もあり、機械設備のモニタリングと評価をご依頼されるケースがある。今回は、稼働中の食品工場における600 点に及ぶ機械設備が対象であった。

調査を進めると、取得価格と設置費用等の情報は入手できたが、老朽化した機械設備をメンテナンスしながら使用しており、大半の簿価は無いことが分かった。また、更新された新しい機械設備も、製造品の特殊性から代替できる汎用品が無く、中古市場も存在しないなど、評価上の困難に直面した。しかし、製造工程上、主となる機械設備の稼働状態の確認が比較的容易であったため、これにより重要資産・除却資産・照合不能資産・その他資産等に分別し、重要性の原則に従って、合理的な評価を行うことができた。

担当者後記

お客さま(金融機関)にとっては初めてのケースとなる第三者による機械設備のモニタリングと評価でした。重要度に応じた対象資産の分別がカギとなりましたが、固定資産台帳と機械台帳との相互参照が可能であったことに加え(現実には相互参照し難いことが多い)、古参の設備管理者のご案内も頂けたことで分別が可能となりました。評価の精度についてはやや不十分な部分もあったものの全体としてはストライクゾーンに入っており、一定のルールに従って対象資産の情報も整理できたため、お客さまのご要望に対して十分に応える報告ができました。

案件担当部門

営業開発部

※ 本事例は 日本資産評価士協会ブログ(JaSIA Log) でもご紹介いただいております。

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